アロマテラピーに使われる精油とはなんぞや?
〜アロマオイル(精油)のちょっぴり深掘りしたお話〜
こんにちは!きなこです☺︎
先日、「アロマテラピーとは?」というお話をさせていただきました。
今日はそのアロマテラピーに使われるアロマオイル(精油)についての基礎知識と選び方、取り扱い方法について書かせていただきたいと思います。
興味のある方は最後までお付き合いいただくと嬉しいです。
※通常、アロマオイルは精油と植物油を混ぜたものを言います。
主に皮膚に塗る時に使われるもので、芳香浴などに使われるアロマオイルの原液は「エッセンシャルオイル」(精油)と言います。
ただ、「アロマオイル」の方が馴染みが深いと思いますので、ここではエッセンシャルオイル(精油)=「アロマオイル」と記載させていただきます。
1 アロマオイル(精油)の基礎知識
アロマオイル(精油)とは植物の様々な部分(花、葉、根、果皮、樹皮)などから抽出した100%天然のオイルです。
オイルと聞くと油のようにベタベタした物を想像されるかもしれませんが、「脂溶性」という水に溶けにくく、油と馴染みやすいという性質を持っているだけで、実際は(いくつかの数種類を除けば)水のような触感で、油のようにベタベタした物ではありません。
・アロマオイル(精油)の特性
「少量でもとても強い香りがする」「水に溶けにくく油に溶けやすい」「空気中で蒸発する」と言う3つの特性があります。
また一種類の精油には様々な成分が含まれており、その一つ一つの成分にはそれぞれ複数の作用があります。
例えばラベンダー精油1種類で、リラックス、リフレッシュ、筋肉の緊張緩和(凝りの改善)、食欲増進、胃のトラブル改善、眼精疲労などなど、その他にもたくさんの効能が期待できます。
・アロマオイル(精油)の力
人間には自分で怪我や病気を治そうとする「自然治癒力」が備わっていますが、実は植物も同じなのです。
植物の芳香成分は草食動物や昆虫、細菌などから守るため、また傷ついた時に自ら治すために蓄えられてると言われています。
なので、その植物の力を取り入れる事で、人間自身も自然治癒力を高める事ができると言われています。
2 エッセンシャルオイル(精油)は「香り」「身体への作用」「心への作用」で選ぶ
アロマオイル(精油)は基本、「香り」「身体への作用」「心への作用」と、その時々の状況に応じて選びます。
好きな香りである事は大前提で、好きな香り+その時の気持ちや身体の状態にあったアロマを選ぶのが良いですが、香りの感じ方はその時々の感情や体調により変化します。
香りもいくつかの「系統」に分かれているので、好きな系統のオイルを何種類か持っておき、その時々の香りの感じ方や、心や身体の状態に応じて使い分けるのが良いのではないでしょうか。
※好きな顔の系統、好きな食べ物の系統などあるように、好きな香りの「系統」を知っておくと
沢山種類のあるエッセンシャルオイル(精油)を選ぶのも選びやすいと思います。
系統 | 特徴 | 精油の種類(一例) |
---|---|---|
フローラル系 |
女性らしく穏やかで優しい香り |
ジャスミン・ラベンダー・カモミール |
柑橘系 | 新鮮な果実のようなフレッシュな香り | オレンジ・スイート・ライム・レモン |
ハーブ系 | メンソールのようなスッキリした爽やかな香り | ミント・バジル・タイム |
オリエンタル系 | お香のような重厚感のある香り | イランイラン・サンダルウッド |
樹木系 | 森林浴をしているような木々の爽やかな香り | ティーツリー・ユーカリ・パイン |
樹脂系 | 甘くて重厚感のある独特な香り | フランキンセンス・ミルラ |
スパイス系 | 香辛料を原料とした刺激的な香り | ブラックペッパー・シナモン・クローブ |
3 アロマオイル(精油)の取り扱い方法
アロマオイル(精油)は天然の物だけにその取り扱いを間違えると効能が落ちてしまったりトラブルの原因になります。
また、アロマオイル(精油)は身体への負担が少なく取り入れる事ができますが副作用が全くないわけではありません。
精油の中には子宮を収縮したり、月経を促すものもあるので妊娠中の方は注意が必要です。
妊婦さんの他にも、抵抗力が低い高齢者、持病がある方は予め医師に相談してください。
また、健康な人も使用して不快感を覚えた場合はそのオイルが身体に合わない可能性もありますので使用を中止して下さい。
・精油の取扱注意事項
・原液は飲用しない
アロマオイル(精油)は絶対に飲まないようにしましょう。お子様やペットのいるお家では十分気をつけてください。
・原液を直接肌に付けない
肌に使用する場合は植物油や無水エタノール、クリームなどで必ず薄めて使用し、事前にアレルギー反応を起こさないかどうか、パッチテストをすることをお勧めします。
※薄めたアロマオイル(精油)を少量、ひじの内側に塗って15分ほど放置し、不快感を覚えたり、炎症や腫れを起こさないか確認する。
(厳密に確認する場合は48時間(2日)後の様子を確認すると良いです)
・乳幼児(3歳以下)には使用しない
直接肌につけるのは勿論のこと、芳香浴の場合も香りは控えめにしてください。
・火気の側で使わない
アロマオイル(精油)は芳香性(少量でも強い香りを放つ)、親油性(水に溶けにくく油に溶けやすい)、揮発性(空気中で蒸発する)の他に「加熱性」という特性があります。
火気の側では使わないようにしてください。
・光毒性のアロマオイル(精油)に注意
主に柑橘系などのオイルは紫外線に反応して肌にダメージを与えます。
肌に使用後は紫外線に気をつけ、外出はなるべく控えるようにしましょう。
・アロマオイル(精油)の保管方法
・直射日光や高温多湿を避け、冷暗所で保管する
精油の成分は紫外線や湿気、温度などにより変化します。
夏は冷蔵庫に保管するのも良いですね!
その場合は液漏れしないように注意してください。
・遮光瓶で保管する
アロマオイル(精油)は通常、紫外線などによる変質を避けるために遮光瓶に入って販売されています。
必ず購入時の状態で保管してください。
・開封したら使用期限内に使い切る
アロマオイル(精油)に表示されている使用期限内に使い切りましょう。
種類にもよりますが、通常約1年間、柑橘系は約半年です。
・子供やペットの手が届かないように保管する
お子さんやペットがアロマオイル(精油)の原液に触れてしまったら大変です。
必ず手の届かないところに保管してください。
4 まとめ
今日はアロマオイル(精油)について少し詳しく書かせていただきました。
少しでも詳しく知ると、アロマをより効果的に取り入れる事ができますよね。
ぜひ、心身の声に耳を傾けて、その時の気分や身体の状態に合う香りを取り入れてみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ストレスフルな現代社会、皆さまが少しでも心穏やかに過ごせますように。