アロマ注意報 わんこ、にゃんこ飼いさんに向けて
〜わんにゃん飼いさんに向けて…アロマの取扱注意事項〜
こんにちは。きなこです☺︎
今、アロマテラピーに興味があり色々勉強しているのですがその中でねこちゃんとアロマの関係について、気になる事例がありましたのでその事をお話しさせていただきたいと思います。
ねこちゃんを飼ってらっしゃる家庭の方はちょっと注意しないといけません。
「そんな事知ってるよ」と思う方もいらっしゃると思いますが、大切な事なので書かせていただきたいなと思いました。
ねこちゃんを飼ってらっしゃる方でアロマテラピーに興味のある方は最後までお付き合いいただけたら嬉しいです☺︎
1 アロマはねこちゃんに有害?わんちゃんはどうなの?
結論から言うと基本わんちゃんOK、ねこちゃんNGです。
その理由はねこちゃんとわんちゃんの肝臓機能の違いにあります。
人間やわんちゃんの肝臓の機能には、体にとって有害のものを無害に変える「解毒」という働きがありますが、ねこちゃんの場合はその働きをするひとつである「グルクロン酸抱合」という物質がありません。
そのため、精油の成分が体外に排出されず、時に中毒症状を起こしてしまいます。
この「グルクロン酸抱合」はわんちゃんや人間にはありますがねこちゃん(フェレット)にはありません。
なぜか?というとそれは食性の違いです。
人間やわんちゃんは、生きていく上で野菜や穀物も必要とする雑食動物ですが、ねこちゃんは完全肉食動物です。
食性の違いにより、野菜や穀物の分解に必要な「グルクロン酸抱合」がわんちゃんや人間にはあるけれど、完全肉食系のねこちゃんには必要なくなったのでその機能が退化してしまったと言われています。
2 だったらねこちゃんは野菜を食べたらダメなの?
少し話はそれますが…
「わんちゃんや人間は雑食動物、ねこちゃんは肉食動物だから、野菜や穀物の分解に必要なグルクロン酸抱合がない」と言われたら「じゃあにねこちゃんは野菜を食べれないの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、野菜は適量を守れば摂取しても大丈夫なようです。(わんちゃんと同様食べても良いもの、いけないものがありますが)
ではなぜアロマがダメなのか?
それは植物の有機化合成物が何倍にも濃縮された物だからです。
例えばラベンダー精油を1キロ抽出するのに約150キロのラベンダーが必要と言われています。
かなり濃度が高いため直接舐めたり肌に付いたりすると中毒症状を起こしてしまいとても危険です。
「直接舐める」「肌に付ける」などは論外ですが、ディフューザーやアロマポットなど空気中に粒子を撒いて匂いを拡散させる方法でもねこちゃんの体内に精油の成分が蓄積され中毒を起こしたりする場合がありますのでお勧めしません。
3 わんちゃんはアロマを使っても大丈夫?
以上のことから、わんちゃんは人間と同じ肝臓構造なので基本アロマを使っても問題はありません。
ただ、パピー期は犬同士のルールやマナーを学ぶ時期であり、その中で「個の匂い」というのはとても大切ですので、アロマの使用は避けた方が良いかもしれませんね。
ただわんちゃんの場合も直接舐めたりは絶対にしないよう、細心の注意をして使用してください。
※わんちゃんに相性の悪いアロマも存在しますので使用する種類には気をつけてください。
わんちゃん、ねこちゃん共に危険なのは「ティーツリー」です。
4 ねこちゃんに有害とされているアロマ
主に「ケトン」「リモネン」「ピネン」「フェノール」を含んでいるものがにゃんちゃんに有害性が高いようです。
匂いの系統別にまとめてみました。
・柑橘系
オレンジ・スィート・グレープフルーツ・レモン・ベルガモット
・樹脂、樹木系
ミルラ・サイプレス・ユーカリ・ジュニパーベリー・フランキンセンス・パイン
・ハーブ系
タイムホワイト・ペパーミント・ローズマリー
・スパイス系
クローブ・シナモン・ブラックペッパー
・オリエンタル系
以上の種類以外でも微量に上記4種類の成分が含まれているものもあります。
また、名前が同じでも種類が何種類かあるものもあり、例えば同じラベンダーでもスパイクラベンダーはケトン類が多量に含まれていますが「真正ラベンダー」は生育環境の違いで多少の増加はありますが、ほとんど含まれていません。
なので以前の記事でもお勧めした「真正ラベンダー」がねこちゃんを飼ってらっしゃる家庭でも比較的安心して使えるかなと思います。
5 ねこちゃん飼いさんでもアロマを楽しむ方法
これまで書いたように、アロマはわんちゃんには大丈夫だけれどもねこちゃんには危険な物です。
ではねこちゃん飼いさんはアロマを楽しむのを諦めた方が良いのでしょうか?
日本獣医学会も「使用は危険で絶対にやめてください」と警笛を鳴らしているわけではないようです。
なのでねこちゃん飼いさんにもアロマを楽しめる方法を考えてみました。
1マグカップを使う。
マグカップでアロマを楽しむ方法は自分の周りだけで楽しめますので有効かと思います。
ただ、アロマが入ったマグカップをねこちゃんが絶対に舐めないように注意してください。
2 ハンカチにたらす
ハンカチにたらして鼻の近くにあて匂いを楽しむ方法も有効かと思います。
ただこの場合もハンカチの取り扱いには注意してくださいね!
3 アロマ入浴
お風呂嫌いなねこちゃんが多いので浴室に入らせなければゆっくりアロマを楽しみながらリラックスできますね。お風呂でアロマキャンドルを焚いても良いかもしれません。
キャンドルの灯でさらにリラックス効果が期待できそうです☺︎
ただし、アロマの入った湯船にねこちゃんを近付かせないように注意しましょう。
6 まとめ
以上のことに気を付けると、ねこちゃんがいるご家庭でも、工夫をしてアロマを生活に取り入れる事もできるかなと思います。
良い香りは心身ともに癒してくれ、今のストレス社会を乗り切る為のとても有効なアイテムだと思いますので、にゃんちゃんの行動に最大限注意をしながら是非生活に取り入れてみてください。
でも何度もお伝えしますが、ねこちゃんに(わんちゃんや赤ちゃんもですが)「舐めない、触れさせない」は必ずさせないようにし、アロマを使用した事により何か異変があればすぐに使用を中止して獣医師さんに相談してくださいね!
今のところ、「舐める、触れる」以外で猫が中毒症状を起こしたという報告例はないようなのですが、細心の注意をしながら私たち人間もアロマを使って心身ともにリラックスしたいですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ストレスフルな現代社会ですが、わんちゃん、ねこちゃん、皆さまが健康で心穏やかに過ごせますように。