アロマテラピーを楽しむ前に知っておいて欲しいこと【注意事項】
〜アロマテラピーをより安全に楽しむために〜
こんにちは。きなこです☺︎
以前にアロマオイル(精油)についての基礎知識に関する記事を書かせていただきました。
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その時にも少し触れさせていただいたのですが、アロマオイル(精油)を選ぶときや取り扱う際、使用するときに気をつけていただきたい点がいくつかあります。
アロマオイル(精油)は自然由来のものですが、「自然のものだから身体に優しく大丈夫!」というわけではありません。
自然のものでも個人差によって合う、合わないがありますし、自然のものだからこそ取り扱いや使用方法に注意が必要なものもあります。
今日は「アロマテラピーを安全に楽しむために知っておいて欲しいこと」について書かせていただきたいと思います。
アロマテラピーを楽しむ前にぜひ読んでいただき、できるだけトラブルは避けて、アロマテラピーを楽しんでいただきたいなと思います。
1 精油を選ぶ際の注意4点
アロマオイル(精油)は、身体に良いとされる作用や効能が含まれた自然由来のものです。
その効能をきちんと受け取るためには、品質が保証されたアロマオイル(精油)を選ぶことが重要になります。
中には合成香料のアロマオイルもありますので、選ぶ際は以下のことに注意してください。
・天然成分100%のものを選ぶ
選ぶさいは「エッセンシャルオイル(精油)」と記載されているものを選びましょう。
その他に、きちんとした精油は「品名」「学名」「抽出部位」「抽出方法」「原産国」「輸入元」や「注意事項」が記載されています。
購入の際は、これらの項目が記載されているかどうか確認してください。
・遮光瓶に入っているものを選ぶ
アロマオイル(精油)は熱や光、金属や空気の影響を受けやすいので、通常は「遮光瓶」に入って販売されています。
・信頼できるメーカーのものを選ぶ
きちんと品質の保証されたアロマオイル(精油)は、香りの繊細さや持続性などが安価なものに比べて全然違います。
インターネットで検索してみると、アロマオイル(精油)は様々なショップが取り扱っていて、お値段もピンからキリまであります。
アロマオイル(精油)はワインと同じ様に、取れた場所や育った環境、品種などにより、同じ名前のアロマオイル(精油)でも金額にばらつきがあります。
良い環境の元で育った、きちんとした管理の元で取り扱っているものとそうでないものとで、私たちがアロマテラピーを通じて受け取れる効能や香りの感じ方が違ってきますので、一定の品質が保証された、きちんとしたメーカーのものを選ぶことをおすすめします。
私も安価なものを買って失敗した経験があります。
なので、購入して失敗した!という事がない様に「最上級」のものではなくても、ある程度品質が保証されているものを選ぶこと、そして初めて購入する際は、一度店舗に足を運んで香りを嗅いでみることをおすすめします。
・自分が「心地よい」と思う香りを選ぶ
アロマテラピーは香りが脳にダイレクトに届き、そこから体内に様々な指令を出し効能を感じていくというしくみですので、最初の「香りを脳にダイレクトに伝える」部分で不快に感じてしまったら十分な効果が得られません。
目的の効能や作用が効率的に含まれているアロマオイル(精油)でも「不快だな」と感じたらそのアロマオイル(精油)は選ばずに、心地よいと感じる香りを選ぶようにしてください。
効能や作用がかぶっているものもたくさんありますので、心地よいと感じる香りに、目的の作用や効能が含まれているアロマオイル(精油)は見つけられると思います。
虫除け(G対策)などは、「不快には感じない」という香りであれば良いと思いますが、自身の身体や心や肌に作用させる場合は「心地よい、良い香り」と感じるとこを前提に選んでくださいね。
2 アロマテラピーを行う際の注意7点
アロマオイル(精油)は天然由来のもので様々な成分や効能が含まれていますが、使用するにあたって注意しなければいけない事がいくつかあります。
事前に頭に入れておき、安全にアロマテラピーを楽しみましょう。
・直接肌には塗らない、飲用しない
アロマオイル(精油)の成分は凝縮されていて非常に高濃度です。
1滴でもその植物由来の香りがすることからも分かるように、少量で強い作用や効能があります。
そのため直接お肌に塗ると、炎症を起こしたり、かぶれたり、ただれたりというトラブルの原因になります。
お肌に塗る場合は必ず基材と呼ばれるもので薄めてから使用し、その前に必ずパッチテストを行いましょう。
そして、肌に直接ついた場合は大量の水で洗い流し、様子を見て医師に相談してください。
(基材には代表的なものに、植物油(キャリアオイル)、精製水、無水or消毒用エタノール、グリセリン、ミツロウ、重曹などがあります)
また、精油には「光毒性」といって、紫外線に反応することにより肌に強い刺激を与えるものもあります。(柑橘系に多い)
「光毒性」のある柑橘系のアロマオイル(精油)を肌に使用する場合は、外出前の朝や日中は必ず避けましょう。
アロマオイル(精油)を飲用するのも大変危険です。
医師の管理下でアロマオイル(精油)を服用して使用する場合もありますが、医師以外が行うと肝臓や腎臓に障害が出る可能性も高いので、絶対に飲用しないでください。
・赤ちゃんには使用禁止
免疫力や抵抗力がまだ弱い赤ちゃんには使用しないでください。
1歳未満はアロマオイル(精油)全般は使用しないようにし、2〜3歳までは芳香浴のみで楽しんでください。(その場合、濃度は通常の半分ぐらいにしてください)
3歳以降からマッサージなど、肌に直接使用しても大丈夫だと言われていますが、その場合は極力薄めてから使用し、様子を見ながら徐々に濃度をあげるようにしてください。
通常、成人が家でアロママッサージを行う場合、濃度は1%ぐらいになるように推奨されています。
お子さんや高齢者の場合はその半分の0.5%か、それ以下から行ってください。
※高齢者も同様で、濃度は低めにして使用してください。
・保管場所を気をつけ、使用期限を守る
アロマオイルは天然由来の成分が凝縮されており、日光や熱、空気に弱いことから、開封したその日から成分が衰えたり変化している場合があります。
高温多湿の場所での保管は避け、風通しの良い冷暗所に保管し、期限内に使い切るようにしてください。
柑橘系は開封後半年、そのほかの精油は1年以内をめどに使い切ってください。
ペットやお子さんが誤って飲んだり、原液が直接肌に触れるような事があっては危険ですのでお子さんやペットのいる家庭では保管場所には十分注意してください。
・火の近くで使用しない
アロマオイル(精油)は「水に溶けにくく油に馴染みやすい」「揮発性が高い」という性質がありますので、火気の近くで使用しないでください。
冬のストーブを使用している部屋やキッチンの側での使用にはとくに注意をしてください。
・ペットへの使用について
近年、ペットにもアロマオイル(精油)を使ったマッサージなどが行われています。
わんちゃんとねこちゃんを例にとると、わんちゃんの使用は特に問題はないと言われていますが、ねこちゃんにはアロマテラピーは危険という研究結果が出ています。
ねこちゃんを飼っているお家では、人間が使用する際もアロマオイル(精油)の種類や使用方法が限られますので、確認の上アロマテラピーを楽しんでください。
わんちゃんに直接使用する場合は、使う精油や希釈濃度、使用方法など専門家や獣医師さんに確認の上行ってくださいね。
・妊婦さんの使用について
アロマオイル(精油)の成分には、月経を促すものや、ホルモンに影響を与えるものもありますので、妊婦さんがアロマテラピーを楽しむ際は使う精油と使用方法が限られてきます。
妊娠中の使用については確認の上、お医者さんに相談しながら行ってください。
・アロマオイル(精油)は医薬品ではない
アロマオイル(精油)は医薬品ではないため「必ずしも効果がある」というものではありません。
アロマテラピーを楽しむ際は「自己責任原則」という考えのもとに行い、体調がすぐれなくなったり、身体に何か違和感を覚えた場合は使用を中止しましょう。
3 まとめ
最後に、「医薬品ではない」「自己責任原則」というお話をさせていただいたので「
怖いな」「やめておこうかな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、きちんとした使用方法を守れば、自然由来のものですしそこまで危険で怖いものではありません。
それよりも、皆さまの生活をより良いものにしてくれる手助けをしてくれるアイテムだと思います。
良い香りを嗅ぐと気持ちがスッキリしたりリラックスしたりリフレッシュできたりするように「香り」というものは生活の質を上げるのに手軽に取り入れられるアイテムです。
ぜひ、上記の事を注意しながらアロマテラピーを楽しみ、生活の質をあげていただきたいなと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ストレスフルな世の中ですが、皆さまが健康で心穏やかに過ごせますように。
⇩ペットを飼っている方は、こちらも合わせて読んでいただくと嬉しいです。